港南台サッカークラブ

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コーチ’s BLOG

目の奥に光る誇りと自尊心

11/3(土祝)U-12

 

日朝親善サッカー横浜大会

 

横浜朝鮮初級学校

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磯子フレンズSC  ▲0-1

 

横浜朝鮮  ▲0-1

 

川崎・南武朝鮮  ◯2-0

 

結果は5位。

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少し前の話ですが、この大会の事は必ずブログで書こうと思っていたので。

 

まず、この大会に参加しませんかー?とお話を頂いた時、迷う事なく即答で出ます!と返事をした。それは、ある人のある言葉が頭に残っていたからだ。

 

そのある人というのは、ロボスフットボールクラブで代表を務めている久保田さん。僕が最も尊敬している指導者の方だ。

 

以前、ロボスがとある大会でオーストラリアや韓国のチームと対戦した時のお話を聞かせて頂いた事がある。(当時はまだスエルテ横浜というチーム名だった)

 

海外の育成年代の選手と日本の選手とでは、闘争心や戦い方やスイッチの切り替え方などが違う事に驚いたし、何より「うちの選手たちにもそんな経験をさせてあげたい!!」と強く想った。

 

久保田さんは「このままだと日本はいずれアジアの国に追い抜かれます」と言っていた。

 

そんな世界があるのなら、絶対に自分の目で確かめてみたいと思ったのが1年ちょい前の話。なんとも不思議な巡り合わせとタイミングでこの大会への参加が決まった。

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会場に着いてまず驚いた事は、大宮アルディージャや横浜FCなどでプロとして活躍されていた安英学氏が横浜朝鮮のスタッフとして指導されていた事。以前、1度だけお会いした事があったので挨拶をさせて頂いたのだけれど、ミーハー気質の僕にとってはかなり緊張する瞬間だった。

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試合内容はというと…。

そりゃもうバッチバチのガッチガチでボールを持てば潰されるわ、フィジカルコンタクトを嫌って飛び道具を使えば弾き返されるわで、うちの選手たちは「え?!まぢかよ!?」の連続。

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FAリーグで準決勝を戦った翌週ということもあってか、選手たちには緩みと隙があった。「俺らベスト4だぜ!フゥー!!」みたいな。

 

日本の審判なら間違いなくファウルの笛を鳴らしてしまうような場面でも、朝鮮のスタッフは吹かない。それが当たり前だから。「そんなんでいちいち鳴らしていたら、それもうサッカーになりまへんで」みたいな空気感。

 

なんだか見ていて単純に楽しかった。

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2試合目の横浜朝鮮さんとの試合後、選手たちを集めてMTGをした。

 

彼らにとっての「勝負」とはこういう事で、それとやり合う為には今自分たちの中にある当たり前や常識をぶっ壊す事が必要じゃないか。代表戦やACLで韓国や中国のチームと対戦した後、日本のメディアはまるで決まり文句みたいに「ラフプレー」とか「愚行」とか「因縁」とかっていう言葉で彼らのスタイルを批評するけれど、戦いのリングに上がるならこれくらいの闘志を最低限持っておく事が彼らの当たり前なんだよ、みたいな話をした。

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トップだけではなく、育成年代から既にそのメンタルが標準装備されている事に僕自身も驚いたのだけれど。

 

少し話は逸れるけど。

2010年南アフリカワールドカップのグループリーグ初戦。王国ブラジルと対戦する前の国歌斉唱の時、北朝鮮代表の鄭大世選手や安英学選手がぼろぼろと涙を流しながら祖国に想いを馳せていた。その映像をテレビで見ていて胸が熱くなった事を今でも覚えている。きっと彼らのその感情は、僕たち日本人にはわからない特別な尊ぶべきものなのだと思う。

 

今大会で対戦した選手たちの心の中にも、間違いなく同じ魂が宿っていた。

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すげぇな…と思った事が他にもある。

 

あれだけバチバチに戦っていた選手たちが、1歩ピッチを離れるとニコニコしながらふざけ合ったりお喋りをしたりしていた。その光景をボケ~っと眺めていた僕にまで笑顔で応えてくれたりもした。どこでファイティングポーズを取って、どこでガードを下げるのか、それを選手自身がしっかりと理解していた。すげぇ。

 

トイレを借りて校舎から出る時、入り口に置いてあるスリッパがチグハグだったのが気になって何となく綺麗に並べていたら、奥から歩いて来た少年が「ありがとうございます!」って言ってくれた。感謝の気持ちを伝えるのなんて難しい事じゃないし別に普通の事なのだけれど、それをサラッと当たり前に出来ちゃうところが人間としてカッコ良かった。すげぇ。

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10年後、彼らにあっさり追い抜かれてしまわないように自分にも選手たちにも今から出来る事はたくさんある。

  2018/11/28   サッカーコーチ

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